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2019年5月10日 (金)

将棋  プロ棋士を悩ませる若き勝負師、藤井聡太七段

ユーチューブを視聴していましたところ、最近、藤井聡太七段の驚きべき勝負師としての才能が現れたと私に思わせた対局を、二つほど紹介します。

私は、将棋を志したこともなく観戦者に過ぎませんので、詳しい説明は、将棋ライターの松本博文氏が書かれた記事を、それに合わせて紹介しておきます。

この記事を書こうと思い立ったのは、つい最近、2019年5月9日に王将戦の第一次予選として北浜八段と藤井聡太七段の対局です。


松本博文氏の記事は「 神童藤井聡太、連続王手の千日手で逃げ勝つ 」という対局です。


王手されたら合駒(あいごま)をして王手から逃げるのですが、ルールの上では、一番簡単に獲得できる「 歩 」を合駒しても問題ないのですが、わざわざ攻撃にも使える「 銀 」を使って、相手の一番強力な「 飛車 」の位置をひとつ上に誘い、次なる合駒に、自分の持ち駒の「 飛車 」を使いました。

攻め込んでいる北浜八段としては、合駒に使われた藤井七段の「 飛車 」を、自分が指した「 飛車 」で獲得すれば、また同じ手順に戻ってしまいますが、北浜八段が勝つためには、この手順を繰り返すしかなく、藤井七段も負けないためにはこの手順を繰り返すしかない。

このことを「 千日手 」と呼びますが、「 連続王手の千日手 」は、仕掛けた方が負けになり、この場合は「 北浜八段の負け 」になります。

ですから、北浜八段は「 千日手 」になる手順から外れて、藤井七段の「 飛車 」をそのままにして、藤井七段と攻守を変えたところ、藤井七段が王手から逃れ、王様を守るために合駒した「 飛車 」が、北浜八段の「 王様 」を攻めることに使われることになって、北浜八段の負けとなりました。

私は、藤井七段は、こうなる結果を予想して駒を使ったのだろうと思います。


もうひとつは、松本博文氏の記事「 藤井聡太七段、歴史的妙手で2018年度を締めくくる 」です。

その対局は、2019年3月27日、竜王戦の4組ランキング戦で、中田八段と藤井七段の対局で、「 6二銀の毒饅頭 」で皆さんもご存知だと思います。

それは、藤井七段、敗戦濃厚になって、誰しも中田八段の勝利を確信し、藤井フアンが肩を落とすころでした。

藤井七段の王様が危険な状態で、中田八段の「 飛車 」は、自分の王様を守ると同時に藤井七段の王様を圧迫していまして、藤井七段が攻めるためには、この攻守に使われている「 飛車 」の位置を変えさせる必要がありました。

そこで指した手が「 6二銀 」と、自分の王様を守っている駒を、中田八段の「 飛車 」に「 ただで 」、「 なんの犠牲も払わずに 」差し上げる手でした。

素人の私には、相手の「 飛車 」を自分の王様に近づける結果になり、次の一手で、自分が負ける「 危険な手 」だと思われました。

持ち時間も少なく、一見したところ非常に有利な位置に「 飛車 」を置くように見えたのか、中田八段は、その「 6二銀 」を「 飛車 」で獲得されました。

相手の「 飛車 」の位置を変えさせることによって、相手に守っている駒を守れない位置に導き、手番が攻撃する側になった藤井七段は、固く囲まれた中田八段の王様に、一気に襲い掛かり、勝利したのでした。

私は、これを見まして「 将棋は格闘技で怖いものだ 」と思いました。

絶体絶命と思われる場面の中で、守るための合駒の選択や、自分を守勢にしている相手の強力な駒の位置を変えるだけで、相手の駒が持っている力を半減させてしまう事によって、勝ち負けの立場を逆転させしてしまうゲームも「 将棋 」なのだと思いました。

絶対絶命の状況の中で、どんな不利の状況でも、自分の選択次第で立場を逆転し、勝利に導く道があるということを、感じさせる対局でした。


「 死中生あり 生中生なし 」で、生きようと思うなら生死を超えよと教えたり、「 肉を切らせて、骨を切る 」という戦国武将の精神を彷彿させるのが、「 藤井聡太七段 」だと、私は思います。







(5月10日)

 

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