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2019年1月 6日 (日)

将棋 藤井聡太七段の後手

藤井聡太七段は、現在16歳で高校一年生。

Wikipedia によりますと「 中学2年生、14歳2か月でプロデビュー(四段)して以来、将棋界において数々の最年少記録を更新し、ついに2018年5月18日、15歳9か月で七段に昇段し、同年7月31日、通算100局の最年少記録を更新したが、この時点での勝敗数(85勝15敗)と勝率(0.80)は、中原誠十六世名人と並ぶ歴代1位タイ記録 」であるらしいです。

ご存知のように、将棋には先手と後手があります。

その勝敗をWebで調べてみました。

2018年10月31日現在の通算で先手対局数50のうち勝ちは45、負けは5、勝率9割。

2018年12月28日現在の通算で後手対局数56のうち勝ちは56、負けは13、勝率8割1分2厘。

先後合算の勝率、2018年12月28日対局終了時点では、総対局数119のうち、勝ちは101、負けは18、勝率8割4分9厘

であるらしいです。


これから、私が知っています範囲で書きます。

彼は、先手のときには「 角換わり 」という割に積極的で最新の戦法を使いますが、後手のときの初手は、決まって「 飛車先の歩 」を突き出すことが多いという印象を持っています。

先手のときの負けは、積極的な攻めが裏目になることも多く、これは10代らしさを感じますが、後手のときは、まずお茶を飲んで気持ちを落ち着かせた後に、「 飛車先の歩 」に手を伸ばすのが、現在の通例の手順になっています。

しかしですよ。

野球で剛速球で知られた投手も、そればかり投げると打たれてしまうケースが多いです。

高校野球でなら剛速球だけでも勝てると思いますが、相手の打者がプロの場合、彼らは「 打ってなんぼ 」の世界ですから、いくら剛速球といえども研究され尽くして打たれてしまい負けるケースもあると思います。

上述のように、藤井聡太七段は16歳で高校一年生ですから、彼を投手と仮定しますと、プロ野球で高校生が、プロの打者を相手に、通算8割1分2厘の成績でアウトにしている、つまり10人のうち8人をアウトにしていることになるかと思います。

高校一年生ですよ。

相手はプロですから、野球でも将棋でも、プロである以上、研究はするでしょう。

特に将棋は、相手(藤井七段)の棋譜を将棋ソフトを使って研究もするでしょう。

なのに、高校生の藤井聡太七段は、後手になったとき、決まって「 飛車先の歩 」を突き出し、「 居飛車 」のケースになります。

これでは、相手もこれを予想して、自分が指す手順を研究するでしょう。

勝てば賞金も出ますから、生活もかかっていることでもありますから、相手は勝ちに来るでしょうから、藤井聡太七段が後手のとき先手のときとは倍くらいに負けているのも頷けます。

では、負けるケースが多いというのに、なぜ藤井聡太七段は、後手のとき「 飛車先の歩 」を選ぶのでしょう?

私は、初めはオーソドックな手が最強の手かなと思ったり、一番応用が出来る柔軟な手なのかなとか、この手が自分が今まで指して来た手で自分に一番合っていると思っているのかなと、一人合点をしていました。

しかし、待てよ。


勝っても負けてもこの手を指すということは、この手に対してプロ棋士はどのような手で勝ちに来るかを見ている、つまり、本や将棋ソフトで自分が指す手を研究するのではなく、プロ棋士が全精力をかけて自分の手の「 可能性 」を教えてくれている、本よりもソフトよりも、生の人間が実地に賞金をかけて勝負してくれている事であり、どんな本でもソフトでも教えてもらえない「 可能性 」を教わっていると考えると、この藤井聡太七段は、スケールが「 でかい 」棋士なのではないかと最近では思っています。


「 色即是空 空即是色 」で、事象は常に変わり、PCから教わった手も「 無常 」であることから逃れられません。

自分の頭の中にある「 可能性 」こそ、変化する事象に対応できる人間独特の武器ではないでしょうか?

それを藤井聡太七段に見たのは、彼が状況に応じて、時折披露する「 AI 超えの手 」があることです。

それは偶然の結果ではなく、その終末を見通した決定打であることも、彼のスケールから見れば不思議だとは思われません。

一切が「 無常 」ですから、藤井聡太七段の「 飛車先の歩 」が変わるかも知れませんが、その時は、他のプロ棋士たちの思考を混乱させ、頭の中の脳みそを、グルグル掻き回すことを期待しております。







(1月6日)

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